在来馬と耕す 〜持続可能な暮らし〜

未来に伝えたい馬との暮らし。

 

馬と共に暮らしていたのは昭和初期まで続いた日本の風景でした。

馬との暮らしには、持続可能な仕組みが取り込まれていました。

今では馬の代わりに化石燃料が使われるようになり、馬が身近にいなくなってしまいました。

 

NPO法人都留環境フォーラムでは、馬を飼い暮らしていく中で、

その暮らしの仕組みを探求します。

伝統馬耕、復活!

 在来馬は昔から日本人と共に生き、地域の文化と密接に関わってきました。雑草やわらなどの粗飼料だけでも生きられ、寒さや病気にも強いため、田畑を耕したり荷物を運搬したりする働き手としてはもちろん、その糞尿を肥料として用いることで、循環型の農業が成り立っていました。山梨県都留市でも、ほんの数十年前まで馬とともにある暮らしが残っていました。

 しかし、効率的な農耕機械の登場により、馬を使った昔ながらの農法は姿を消してしまいました。私たちは化石燃料に頼らない持続可能な農法として、この馬耕文化を復活させ、次の世代へと継承したいと考えています。

犂(すき) を引く在来馬
犂(すき) を引く在来馬

在来馬とは?

日本在来馬(和種馬)とは、永年にわたり日本人と共栄してきた馬のことです。小柄のわりに力が強く、比較的温和で扱いやすいという特徴があり、農耕馬に非常に適しています。南北に細長い日本では、昔からその地域特有の風土に合った文化が育まれ、在来馬もそうした風土に適応し、その文化の担い手として人々とともに生きてきました。

しかし、明治時代に入ると、軍馬に向かない在来の牡馬は「馬匹改良」と称して去勢させられ、外国品種と交雑して大型化が図られました。この結果、多くの地方では短期間の内に在来馬が消滅することになりました。現在日本に残っている8種の在来馬(北海道和種馬、木曽馬、野間馬、対州馬、御崎馬、トカラ馬、宮古馬、与那国馬)はいずれも離島や岬などの交通が不便で「改良」を免れた品種ですが、すべてを合わせても2000頭に満たず、絶滅の危機に瀕しています。

  

在来馬の伝統耕作復活プロジェクト

 馬耕を取り入れた田畑の耕作を実践する。実践していく中で実用的な技術として馬耕を継承していきます。馬と共に田おこしや代掻きを行い、馬糞は堆肥として用い、お米として食べるところまでを化石燃料に頼らず、馬との協働作業や手間のかかる手作業で行います。化石燃料に依存しないということは、有事の際に自給できる生産力を持つというだけでなく、災害時にも自ら復興していく力を持ちます。また、馬という生き物と暮らしていく中で培われる精神性や協働コミュニティの価値観を育むものと期待しています。

 そして馬耕の文化を広く発信する活動として、馬耕キャラバン、馬耕大会を開催してきました。馬耕キャラバンは、日本全国を回って馬耕体験を各地で行います。また、馬耕大会は、馬耕の技術を競う競技会として楽しむお祭りとして行っています。

馬耕を取り入れた化石燃料に頼らないお米作りの様子